2011年3月25日金曜日
カットハウス ムラキ (師匠の還暦祝い)
私は18歳から5年間、草津市のカットハウス・ムラキに住み込みで修行をさせて戴いてました。
お暇を戴いてから20年の月日が経ち、はじめ僕一人だけだったのが9名の弟子にふえました。
(家庭の事情等、志半ばで修行を断念された方もいれますと、あと数名おりますが・・・。)
村城光男・師匠が理容師として世に出しても恥じないと判断され、お暇を戴き自店で修行する者たちです。
我々の理容業界は、住み込みで見習い修行からはじめるのが一般的です。
年齢に関係なく、早くから弟子入りしている者が兄弟子になります。(落語・芸人の方々と同じです。)
それこそ、食事の順番からお風呂の順番まで決まります。
見習い中もそれぞれの能力に見合う仕事しかさせてもらえません。
仕事が終わってからの「レッスン」が重要になってきます。
でも、そういう積み重ねが現代人(若者)に貴重な経験として、後に「人間」としての財産をもたらします。
私は「心の糧」と思ってます。
師匠から心身に種を戴き、師匠の手を離れてから芽がでて、やがて華が咲く。
芽がでて、華がさくように努力するのは己・自身ですが、大事な「糧」はここでいただきます。
昨年、村城光男・師匠がめでたく還暦を迎えられましたので、門下生でささやかなお祝いをさせて頂いた時の写真です。(みんな、少し酔ってます・・・、)
それぞれが、個々のお店で頑張ってます。
所帯ももっていく者もでて、ファミリーが段々増えつつあります。
毎年お正月はホテルに皆が一同に集まって、年始の挨拶がてらフレンチを師匠からご馳走になります。
修行中は本当に辛くてしんどくて大変でしたが、いい思い出と笑い話に変わる至福のひとときです。
時間の経つのもわすれて、ここでも思い出話に花が咲きます。
最近は理容師になられる方が本当に少なくなりました。
今年の理容学校の入学人数は恥ずかしくていえません。
一人前の理容師になるのは本当に大変ですが、自分を生かせて遣り甲斐のある仕事だと思いますよ。
そして、こんなご時代だからこそ手に職をつけて、皆に喜んでもらえる仕事に選んでみてはいかがですか?
将来を悩んでおられる若い人達、
理容師(もちろん美容師も・・・)はいい仕事ですよ。
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