2013年4月12日金曜日

理容組合脱退「意」


わざわざ、騒ぎを荒立てる事はしたくないのですが・・・、
憶測による誤解や批判、関わらせて頂いた人達にも迷惑が掛かっているようですし、
同業者さんの中でも、同じ志を持つ人達からの問い合わせも多いので、
不本意ではありますが、あえて投稿させて頂きます。
あくまでも主個人の私見です、公私とも苦情等のご意見は御遠慮願います!^^;

(以下は某WEBから抜粋させて頂いた文です)

そもそも、理容組合という組織を作った目的というのは・・・、

戦後、技術の未熟な方たちが、資金のあまり掛からない理容店を、
家の片隅で手っ取り早く開業をし、お客を集めるために技術での競争ではなく、
低料金による競争をし始め、それが連鎖反応になり、
低料金のお店が増えてしまったため、一人勝ちも無くなり、
結局のところ、料金が安くなった分だけ、お互いに売り上げが減っただけのこと、
と、なってしまったそうです。

さらに、定まった休みも無く、働いても働いても生活が苦しくなってしまい、
それを打開するために、苦労して組合を作ったのだそうです。
なので、昔の理容師は、低料金競争の行きつく先を学習しているので、
現在も、お互いに我慢しているそうです。

そうです、お客様の為にではなく、
理容師たち自身の為に作られたのが、理容組合なのです。

(さらに上記とは違う方も以下のような投稿をされていました)

ちょっと前、ベストセラーになった「さおだけ屋はなぜ潰れないのか」(分社新書)
読まれた方も多いと思います。(主も読みました)
その著者は、なぜ「さおだけ屋」の商売は成り立つのか?を説かれてます。
そこには、我々には見えない構造やからくりがあると明かされていました。

それによく似た話を、この投稿者は行きつけの理容店(床屋)で耳にします。
氏は、そのお店に予約を入れたことがないそうです。
もちろん、待たされたこともないそうです。
そうなんです、早い話が、ほとんど空いている暇な?お店なのだそうです。

氏が、何時もお世話になる床屋の店主は、ユニークでアイデアマンだそうです。
何時もその話しの内容に、感心させられるそうなのですが、
この日も・・・!
「このご時世、何かと大変ですよね~」
などと、いささか失礼な質問をしてしまったそうです。

しかし、床屋の主人は「待っていました!」と言わんばかりに、
彼独自の、持論を展開されたそうです。
それが、以下の文章です。

  • 美容室の方がよっぽど大変ですよ。だって競争がめちゃくちゃ激しい!新規開店も多いから、お客さんの取り合いでしょ。
  • 美容組合もあるけど、競争しないと勝てないから、みんな組合のルールを守ってないでしょ?営業時間も営業日も、料金も店毎にバラバラですよね。
  • タウン誌を見ればわかりますよ。美容室のクーポンなんか売るほどついてるけど、床屋さんのクーポンって見たことありますか? ないでしょ。だって競争してないんだから。
  • 床屋は辞める人も少なければ、新たになる人も少ない。つまり新陳代謝がほとんど同じくらいなんですょ。新規開店がないわけじゃないけど、同じくらい廃業がある。だから極端にお客さんを奪い合うことがないんです。
  • 地元固定客が安定してきて下さる店がほとんど。お客さんは半径2キロ程度、自転車圏内の、子どもか年配者。彼らは美容室行きませんからね。
  • 床屋はほとんどの店が組合に入っていて、休みも営業時間もきちんと守ってる。料金も組合価格があるから、組合加盟店はみな同じです。だからムダな争いは起こらない。
  • 基本的に腕一本、技術で商売させてもらってますから、利益率はそこそこ高いんです。
  • 大きく儲かる商売じゃないけど、潰れないんですよ、床屋は。廃業は、継ぐ人がいなくて辞める店がほとんどだと思いますよ。
なるほどなるほど・・・、
そんな構造になってるんですか、
と感心されて帰宅後、少し調べてみたところ、
見事なまでに裏付けるデータが出てきたそうです。

特に注目なのが、理容師の数です。
平成3年で252,241人だったのが、平成19年では246,330人と、
この16年間で6,000人しか変化していないんです。
しかも、ここ2年で少し減少幅が大きくなっているだけで、
平成3年~17年までの15年間、理容師数は毎年【25万人】台でほぼ横ばいである。
ことが判ります。

一方で美容師数・美容室数は年々増加傾向にあり、必然的に競争が激しくなっています。
これが美容院のクーポン合戦に、つながっているというわけです。
それに比べて理容店は、ご主人が仰ったように、小さなマーケットを確実にシェアし、
固定客相手に、安定した経営を続けているということのようです。
ただ、潰れないけど若手の理容師も少ない。
当然、理容師は美容師に比べて高齢化傾向にあります。
 
ご主人は、ボクたちの世代は大丈夫だけど、
あと20年したらどうかなぁ~?
と、疑問を投げかけておられたそうです。

美容室に行くのが普通という感覚の若者たちが、中年~熟年と歳を重ねたとき、
今の床屋さんは存在しているのか…?

(以上はWEBから抜粋し一部を付加省略させて頂いた文章です)

WEBには、こんな事が多く掲載されています。
主自身も、自覚しているところではありました。
ですが、こうして改めて活字で省みてみると・・・、
同業者の皆さん、どうですか?
はたして、このままでいいのだろうか、
とは、思いませんか?
時代は確実に進んでいます!
何時までも「組合神話」が続くとは・・・、
時代の流れが解らないのか、
はたまた怖いが故に、解ろうとしないのか?
古き良き時代を頑張ってこられた諸先輩方様、
もちろん、全ての方々ではありませんが、
今一度、頭を柔らかくされて、
未来の我が業界を考えてみてください!
理容組合の崩壊を、そんなに恐れる前に、
それ以上の事が、迫ってきているのではないでしようか?
などと偉そうに訴えても、これすら閲覧してないかもね・・・、
ということで、主は勝手に卒業します。
お客様へのサービス向上の為に!


ここからが本日のBLOG「主の戯言」の始まりです。

先日、理容組合に脱退届を提出させて頂き、やっと受理されました。

下記の文章(少・省略)を、添付させて頂きました。
以下・・・、

私「眞空庵」店主・川瀬真広は、

本日をもちまして、祖父の代より半世紀以上お世話になりました、
「滋賀県理容生活衛生同業組合、及び、 愛知支部」を脱退させて頂きます。

その理由として…、
私が組織に居ることで、他の組合員の皆さんに混乱を招く恐れがあるからです。

最低料金はもとより、定休日等の取り決めに関しましては、
見えない信頼関係で結ばれた、暗黙の了解であります。
更に、今ある組合の体制が守られているのは、先人たちの努力の賜物でもあります。
これらは他の組合組織にはなく、胸を張れる結束力は素晴らしいと実感しています。

しかし!昨今、我々を取り巻く経済情勢や、世間一般における商戦におきましては、
いささか時代遅れであり、世の中からも取り残された制度ではないか?
と、私が組織に携わり始めさせて頂いた頃より、強く疑問に感じていました。

「お客様本位」の商売であるはずが、
いつの間にか、組合組織の顔色伺い?になってしまったように思えます。
反面ですが、その体制に衛られてきた我々が居たのも事実だと痛感しております。

でも、時代は明らかに想像を絶する速さで、確実に進んでいます。
立ち止まること自体が、後退を意味しています。

先に一部組合員様からクレームが入った為、支部長様から御指摘・ご指導された通り、
当店の定休日は月曜日のみ、お盆休みは14日のみ、大晦日は営業、お正月は3日から営業です。
決して他店のお客様を獲得するのではなく、自店のお客様の為に!の営業方針によるものです。

正直なところ、私が先陣を切って規約改正に持って行く!くらいの気持ちででしたが、
今までは自分一人だけが組合が取り決めた規則を、抜け駆け?ズル?等々…、
信じがたいでしょうが、かなり後ろ髪を引かれる思いで頑張ってきました。
特に前期役員在任中は、同感して?黙認して下さる役員に恵まれましたが、
よけいに、罪悪感にすら苛まれていました。

故に、これから未来を背負う若き組合員さん達はじめ、
正当なクレームをされる権利がある、今まで一生懸命組合を護り築き上げてこられた先輩方を、
今後も裏切り続けながら、私が組合組織に残り営業することにも嫌気もさしており、
これ以上、更なる混乱も避けたく思い、組織内には適さない一組合員として、
自分自身に見切りをつける次第で御座います。

今期支部長様には、大変心苦しい思いをされる事と心中お察し致しますが、
4年前から決心していたことですので、潔く脱退届を受理して頂きますよう、宜しくお願い致します。

今さら、信じ難いでしょが…、
益々の組合の御繁栄と御発展を心より願い
自分勝手な主張だと重々承知したうえで、
最後のご挨拶とさせて頂きます。

平成二十五年三月二十五日

「眞空庵」川瀬真広

以上!
(原文より少し省略)

主は今から四年前、滋賀県理容生活衛生同業組合・愛知支部総会において、
支部組合員(30名程)の前で、現在の組合体制(料金・休日・財政運営)に猛反論をしました。

早くから一部規約の改正や休日の取り決め、組織の経費大幅節約削減による組合徴収費の減、
等々、現代は何処の組織にも言える構造改革案を、同志数人で強く訴えをしていましたが・・・、
「また言うとおるわ!」先延ばし案にされることに、限界も感じていましたので、
即刻その場で自身の脱退表明をさせて頂き、さらに壇上にて退団最後の挨拶までしました。
(それまでに脱退の意向は二回提出済み)

にも関わらず・・・!

当時、最も信頼する先輩たちや心許せる同志達の、強い説得に負けました。
と言うよりも、その方々の「顔」を建てるかたちで一旦引き戻りました。
その後の懇親会では、「頑張って変ろう組合!」と乾杯の音頭までさせて頂きました。(恥・情けな)
選挙においては罰なのか?組合役員に選出して頂き、一期(三年間)頑張りました。

でも心の奥底では、この役員任期(三年)後に一年だけ義理で残った後、潔く退陣しよう!

と、硬く強く決心していました。

最も主が主張してきた、組合で決議する定休日や連休の取り決めに関する緩和問題!

この三年間で愛知支部内においては、かなり進歩し寛大な対応になったのは事実です。
が、主にしたらマダマダの状況です・・・、

店主の年代や状況、それに地域と環境にもよりますが、

組合が定める一定の規約に納めるのは、到底無理なのです。
クォリティが同じチェーン店ならともかく、サービス内容の違う個人経営なのでなおさらです。

総会時の過激行動・言及以来、核爆弾頭・川瀬(主のことね)は腫物を触るような扱いでした。

でも、こう見えて人一倍正義感が強い主にしたら、黙認?容認してあげてるよ!
感も強く感じられ凄く心苦しい役員任期を過ごしており、男義なく情けない思いでした。

一部の若き組合員さん達には同感されて、組合内部から変わりつつもあり、
改革・維新の先陣を!とまではいきませんが、そういうとらえ方もなきにしもあらずでした。
しかし、結局のところ組合組織内では、違反者には変わりなく、
組織に入れて頂いている意味が無いのは事実でした。

一度抜いた刀を、情けなくも鞘に納めてから早四年・・・、

自分の選択した道は間違っているかもしれんません、が、営業信念は変わりません!
これからも「挑戦者」であり続けるがため、今後も益々精進し頑張ります!




ところで・・・、

これをご覧の、理美容関係以外の方々からすれば、
理容組合ってそんなに厳しいの?入っているメリットは・・・?
なんなん・・・、なんでそんなに拘ることなん・・・?
ってな事になるでしょうね、
ほんと、皆さんには関係のない話で本当にごめんなさい。

ハイ、はっきり言って主の場合は、気の合う同志と出逢えたことくらいで、
他に、これといって良いとこはありませんでした。
ニューヘアー等の技術や、新付加サービスの講習関連においては、出向けば為になります。
団体加盟できる共済や年金等もありますが、今の時代は民間保険機構のほうが格安でお得です。

そらぁ~中には、「組合がうるさいからなぁ~、●○●せんとアカンねん!」などと大義名分を申し、
料金や定休日等、お客様からすれば徳にならない規制を強要する方も、なきにしもあらずですが・・・、

我が地域でも、理容店だけでなく美容店も含めると、非組合員よりも少し多いくらいの加入率です。

主のように代々床屋な老舗は、昔っからのシガラミにより強制的に組合依存になりやすく、
ましてや三代目ともなると、規約の一部に親が推奨したモノ等もあり、責任的な事も・・・、

なので、そんな辛気臭い組合組織へ年間6万円(愛知支部の場合)も組合費を払ってまで、
しかも、わざわざ営業の規制をされる為に新規加入する人は、当然の如く皆無に等しいのです。

旧愛知郡と旧稲枝地区で成り立つの愛知支部では、たかが30店舗ほどの集まりです。

その中に若き二代目も居れば、居座り続けておられる?昭和初期のベテラン店主も居られます。
しかるに、上記WEB感覚の方々と現代競争真っ最中の人達の意見が合うはずもありません!
同じ店内の親子でも、喧嘩ばかりで無理なんですから・・・、

田舎は田舎で特異な競争があり、それはそれで、それなりに、かなり大変なのですが、
激戦都市部の組合支部では、組合自体の崩壊を防ぐために規制が無いに等しい処も多々あります。

現代は車社会です、都会が田舎に憧れ田舎が都会を憧れるように、その壁はなくなりました。
さらに、ユニセックス化により男女の区別なく選択でき、理容店と美容店の壁もなくなりました。
これに関しては、お洒落な男性が美容店に行く!というのが現実で早くからのことです。

でも、理・美容組合に加入されているか否か、に関してハッキリと明確に断言できることは!

何人のお客様にも、何の心配もなく御迷惑は掛からないということです。
組合に入っているから、技術・サービス・料金・等々が必ずしも「Good!!」とは限りません。
組合員も非組合員さんのお店でも、一生懸命に努力し頑張っておられるところは多々あります。

逆に、当然そうでないところも、恥ずかしながら多々あります!
エトシテこういう方々が「組合がなんとかしてくれる依存症」が多いのも事実なのです。
組合組織にさえ入っていれば過当競争から免れる!と思われておられるようです。
なので、時代錯誤で危機感もなく、営業努力の士気も低いように思います。

田舎を営業拠点とする、私のお店に限っては大丈夫!
の昔神話は既に崩壊しているのに、も関わらずにです。

決してお店の古い、新しいは関係はありません。
キチンとお客様商売の店主として、襟を正しているかなのです!
がね・・・、

クダラナイ長文を最後まで、ご朗読して頂き誠に有難うございました。
これにて、本日の「主の戯言」終了です!^^;

PS・・・、
こんな主ですが、
今後も相変わらず、仲良くお付き合いさせて頂ける同業者さんへ、
思いつきで会食・たまには研修・・・?
でも、ほとんど呑み食いだけの会やろね!^^;
よろしければ⇒こちらまで御一報ください。
お誘い名簿への御登録、お待ちしております。
決して悪巧みではありませんので・・・、





滋賀県東近江市「眞空庵」という理美容店を営ませて頂いております。
下手な写真とクダラナイ戯言にお付き合い頂きありがとうございます。
何か共感されることがあれば幸いです。
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2 件のコメント:

bandana さんのコメント...

おはようございます・・・
足の引っ張り合いだけの組合を脱退して3年になりますが・・・(笑)
これといって何にもやっていません・・・(-_-;)
勿論、低料金のお店にはなっておりませんけど・・・(笑)

もう少し若い時にやめておけば良かったと後悔しております(^^ゞ

自分の信じる道をまい進されてください!
(私の分まで・・・)
応援してますョ・・・(^^ゞ

眞空庵 主 さんのコメント...

bandanaさん、いつもお世話になります。

そうですよね!
まさしく、足の引っ張り合い、お伺いばかり…、
辞めたからと言って、業界を混乱させることも企んでいません。^^;

正直、私も遅いです。
もう少し若ければ体力・気力で、チャレンジしたいことの幅もありましたが…、

なにわともあれ、お互い「お客様の為」に精進しましょう!

応援、ありがとうございました。^^;