2011年11月21日月曜日

「 眞空庵 」 ビフォーアフター Vol.14 (大屋根 ・編 )


母屋内・外の解体と並行して、大屋根の補強も兼ねた拭き直しをして頂きます。
先に大屋根を仕上げないと、今後の作業が天気次第になり捗りません。
上から下へと仕上げていくのが、リフォームの基本です!
内容はよく似ている掃除と同じやね・・・、(^^ゞ


職人さん数人掛かりの手作業で、全ての古い瓦を捲ります。
このような日本建築、特に昭和40年代に建てられた家の屋根工法は、
 瓦 → 土壁 → 杉皮 → 下地板 → 樽木 が一般的です。
ハッキリいって相当重いものが、家の上に重しのように乗っていることになります。
それが振り子の役目になり、地震の力を逃がすとの説もありますが・・・?
近年では、この工法はあまり用いられていないようですね、(・_・;)


瓦を全て取り除くと、このように土壁が出てきます!
2トン・ダンプで6台分超はありました。乾燥してるといえど重いです!(-_-;)


瓦→土壁→杉皮を取り除き、ほうきで掃除すると綺麗に下地板が現れますす。
改修の場合は解体しながら、また補修しながら、組み立てていかなければなりません。
今回の場合もここまで取り除かないと、下地ネタの木材の状況が分かりませんでした。
岡設計士と岡田棟梁の判断で、樽木に関してはまだまだ大丈夫でしたが、
下地板が少し痛んでいましたので、全て新しいものに変えます。


我が家はシンプルな切り妻屋根です。よく見える側面の破風板を新調しくしました。
デザイン設計上、屋根全体の幅は少し狭く詰めます。


さすがに地元産の木材です、
樽木に関しては、40年以上経過していますが、ほぼ大丈夫でした。
補強の為、所々に数本増設しただけで済みました。


新たに下地板を貼って行きます。
この時は、強風に煽られながら作業して頂きました!まさに、命がけです!!
何故?危険で無理な作業を強いられたのかといいますと・・・、(-_-;)


これから低気圧が接近して、大雨模様になる予報です!
母屋内が水浸しになりますので、急いで板を貼り防水カッパ・シー を掛けます。
これもまた、風で言うことをきいてくれません。棟梁大変です!
この日までは好天続きで順調だったのに、なかなかうまい具合には行きませんね・・・、(-_-;)


後日、雨も上がり下地板も乾燥ましたので、防水ルーフィングシートが貼られました。
大変苦労されましたが、これで家に雨が漏る事はありません。ひとまず安心です!^^;
屋根に関しての大工さんの仕事は、これで落ち着きました。
後は、屋根板金・瓦屋さんの仕事になります。


今回の改造で棟・換気に変更されましたので、換気口はこんな感じで棟に隙間が空いています。
超・高所恐怖症の主は、屋根の上になんて絶対に登れませんでしたので、(-_-;)
高い処が好きな、変わり者の嫁が撮影しました。(^^ゞ
お~!怖!!・・・、(・_・;)


写真の真ん中が、補強の為に新設した樽木です。
両端が40年前の樽木になります。
このように間に挟む形で入れていきましたので、強度もバッチリです。
ステンレス製のネットは、換気口から野鳥などの侵入を防ぐ為です。


防水ルーフィングの上に、アルミ箔に空気層がついたものを貼ります。
このシートにより、いっそう防音・断熱効果が得られます。
実際に、この屋根のすぐ下の寝室で寝ていますが、四季を通じて快適です。
以前からするとかなり簡素化した屋根ですが、現代の素材は素晴らしい!
それに、屋根を軽くすることで、耐震性も向上しました。
岡田棟梁は、京都町屋の耐震診断士の資格もお持ちになられていますので、
そういう面でも、重ねて安心です。(^^ゞ


屋根材は、 ガルバリウム です。
しかも、あえて無塗装の原版を使用します。
年数が経過すると、少しくすんで アジ が出ます。
デザイン性の面でも、最近抜群の人気素材です。
流石!プロ!忍者のように (^^ゞ、軽快に走り回っておられます。
主には理解不能・・・?(-_-;)


まだ仕上がりではありませんが・・・、
この時点で、芸術的な綺麗さです!^^;
道行く人々から、「この屋根はなんなん??」
の質問攻めになったのは、言うまでもありません・・・、(^^ゞ


この画像は屋根板金・職人さんによるものです。嫁は滑って落ちる危険性が・・・、(・_・;)
真ん中の換気口は、この後 ガルバリウムを加工し塞いだ後、和瓦をのせて拭いて頂きます。
ここら辺が、岡 建築デザイン事務所さんの、デザイン 性です。
反して職人さんは、大変苦労をされてましたが・・・、(-_-;)
ここからは、和瓦職人さんの仕事となります。
また、次回へ続きます。(^^ゞ


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デザイン・設計・管理
岡建築デザイン事務所 代表・岡 達也
〒 610-0332  京都府京田辺市興戸和井田 13-9
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施工 
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