2013年1月28日月曜日

総祈祷お手伝い 【1/4】



二十四節気による大寒あたりから、節分にかけては極寒の日続きます。
文字通りこの日もよく冷え込んでおり、眞空庵の屋根から氷柱ができました。
何時も主は、贅沢にも暖かいところで仕事をさせて頂いています。
なので、こんな寒空でのお手伝いは大変堪えました!(-_-;)





遥か遠い遠ぉ~い、そのむかしのまた昔・・・、
我が地元のお寺さんが、火事で焼失しました。
そのせい?なのか、偶然なのか災難が続きました。
その年は大飢饉と疫病で、村の民達が非常に苦しみました。
翌年から、住職と村人一同総出でお祈りを始めました。

我が百済寺本町では、それを「総祈祷」と言います。
何処の地域にもある、氏神様の神主業とは全くの別行事です。
町内安泰・等々の意味合いでは、祭り事にも近いのですが・・・、


(注)地元ローカル的な補足ですが・・・、^^;
公表・文字通り、主の住所は(旧)湖東町・読合堂です。
なのですが、以前より、それこそ主の生まれる前の曾祖父母の代から、
町内会は(旧)愛東町・百済寺本町にて、お付き合いして頂いています。
行政はじめ学校も家族全員が愛東中の卒業生ですし、今回の町行事等も百済寺本町です。
その理由は住所地番が袋小路地にあり、愛東町の中に湖東町が数軒だけ点在する状態なのです。
主の隣家④軒だけが湖東町で、もっと湖東町寄りのお宅⑤軒と①集落が愛東町地番で存在します。
なにかと行政的にもややこしいので、当時から特例として学区割で町内分けされていました。
なので公称は(旧)湖東町の住所録ですが、まんま(旧)愛東町の住民なのです。
ほんと、ややこしいんですが、主は愛東町の出身でまんま在住なのです・・・、(・_・;)


話は戻って・・・、「総祈祷」
地元では(そぎと)と発音されています。
いわゆる献上方法や貢物に、独特な風習や品物(食べ物)があります。

初日は定番のお餅つき、二日目が?で辛み・たたき牛蒡・昆布、三日目は総祈祷の本日です。
一日目に当主が通常の神事と同様に、神社の拝殿にてお祓いを受けます。
なのに!最終日の三日目・本日には、百済寺の住職がお経を唱えます。
それに伴い神事の定番である榊(サカキ)と、お葬式で使用する樒(シキミ)とも両方を使用します。
「神仏一体」とはいいますが、何故かそうなのです・・・、

当主は、おおよそが年功序列順で決まっており、それを町内の親戚と近所がお手伝いします。
今回は隣家の方が目出度くお受けになりましたので、主も微力ながらお手伝いさせて頂きました。

眞空庵のお得意様各位におきましては、臨時休業させて頂き大変ご迷惑をおかけしました。
田舎特有の神・仏行事に御理解を頂き、誠にありがとうございました。(感謝)

そして、我々のような下っ端がお手伝いをさせて頂く内容は(↓㊦↓)こちらです。
おそらく、というよりも・・・、絶対に他の町ではされていないと思いますよ!(^_^;)






これら大量の、辛み創りです。
約5㌔の乾燥唐辛子を、極小粉になるまで粉砕し続けます。
大桶で約②杯分あります、この作業が一番大変なのです!
辛い埃で目や鼻・喉はもちろん、皮膚までかゆくなります。(-_-;)

大人が数人掛かりで、痛い目を擦りたいけど擦れず、
マスクで予防していても、隙間から入り込む唐辛子でせき込み!
変な話ですが、途中でトイレに行こうものならドエライ目にあいます!(^_^;)
しかもガレージでの作業なので凄く寒い・・・、

昔ながらの正式な伝統製法でいくと、これなのですが・・・、(^_^;)





これだと大量の唐辛子を小粉にするのに、数日掛かる勢いです。
それこそ気が遠くなります・・・、(・_・;)
このへんは行事的な障りだけで形式的なことをして、ハイお終い!^^;

出来るだけ、手で細かく千切って砕いておきます。
あとは文明の利機である、ミキサー⑥台をフル稼働して行います。






簡単な作業に見えて、これが結構難しいのです!
なんしか早く終えたい・・・、(-_-;)
いやいや、そんな罰当たりなことは言いませんが、(^_^;)

沢山入れ過ぎると上手くミキサーが廻らず、唐辛子が粉砕しないのです。
なので、オタマに一杯ずつ入れていくしかありません。
想像に反して手間がかかり、根気のいる作業なのです。
誰ですか?楽しそう!と言ったのは・・・?(・_・;)

作業中、ガレージ内は唐辛子の粉が舞い上がり凄い光景です。
時々、上役の方々が様子を見にこられ、「もっと細かく!」
と指示されますが、モノの数秒で即・咳き込んで退場されます。
その作業が約③時間半続きました・・・、(^_^;)






ミキサーで粉砕しては、小まめに篩にかけ細かく仕分けて、
またまたミキサーで粉砕して・・・、
その繰り返し・繰り返しの作業です!(-_-;)





数時間後、ご覧のようにキメ細かい綺麗な唐辛子粉が大量にできました。
この作業はミキサーを⑥台使用しますが、毎年②台は焼け付いて壊れます。
今年も終わりかけに①台調子が悪くなりましたが、決して主のせいではありません!
そらぁ~壊れるわ!くらいに超~酷使していますもんで・・・、(^_^;)





それが終わると、まったく同じ方法でミカンの乾燥皮を粉砕します。
先ほどの唐辛子を⑦割、こちらの乾燥させたミカンの皮③割を混ぜます。
そうして出来上がったのが、今年の「総祈祷・辛み」です。





これをお供え用とは別に、お下がり用に196袋詰めます!
それくらいなら、そんな大量にいらないのでは・・・?
とお思いでしょうが、これが大人気のお下がりなのです。^^;

ほどよく辛みがあり、ミカンの皮のおかげで身体が暖まります。
ヘタな高級七味なんか足元にもおよばず、美味しいのです。
一軒に①袋だけは納得してもらえず・・・、
持ち帰り用の袋を持った、町内の住民たちが群がります!

それに・・・、
これだけ苦労したので「ありがたみ」も無いと困ります。^^;

午後は手分けをして「樒・しきみ」を町内の軒数分に取り分けます。
初日は神社で榊で玉串奉奠をして、最終日は樒を捧げてお経を唱える・・・?
意味合いが良く解らんことも、なきにしもあらずでして、(^_^;)






作業中に主が・・・、
歴代総祈祷・当主経験者の方々や、年長さん達にに尋ねました。
この大量の辛みは、なぜ奉納するようになったのですか?
なにか由縁や云われがあるのですよね・・・?

大先輩方一同、それがワシらにもよう解らへんにゃ!
と、皆さん声をそろえて・・・、
長年ワシらも、疑問を抱きながら続けているんやぁ~!
と、大変正直なお答えでした・・・、(^_^;)

そういえば、町内最長老であった⇒亡き祖父に尋ねても、おなじような回答えした。
ただ、なんでも押し通すうちの祖父とは違い、ここにおられる七十歳前後の方々は・・・、

ワシらは歴代経験者の歳寄りさん達から、前から続く伝統行事なんやから同様にせなアカン!
と、キツク言われてきたけど、こんな大変な事は改善していく必要があると思う。
何故?するのかも解らないことなんやから、尚更に・・・、
と改革・未来的なお言葉は一応頂きました。^^;

結局のところ、こういった本音の話を年齢層を超えて出来る場も、
それに伴う呑み食いでコミニュケーションをとるのも、
こういう行事の時にしかできないし、ありませんよね・・・、^^;

そのお蔭?もありなのか、こうして我が町内も平和で安泰なのかもしれません。
結局のところ皆さん、正式な云われや効能の意味も解らずでしまいでしたが・・・、(^_^;)

おそらく何処の町内会でも行われている神事・仏事とは、そういう意味でもあるんでしょう!
そのお付き合いも理解して下さる年長者さんばかりではなく、想像以上に大変なのですが・・・、
まっ、当主が主に廻ってくるまでに、町内の先輩が約四十人はおられます。
もしかすると、生きているうちには廻ってこないかも?
そんなに甘くはないのが、田舎なのですが・・・、(^_^;)

「総祈祷」4/4まで続きます。^^;





2013 4/8Mon 4/9Tue
大阪国際会議場(グランキューブ大阪)
リーガロイヤルホテル(大阪)
タカラベルモント大阪工場・大阪本社ショールーム

恥ずかしながら、頑張って参ります!(^_^;)

眞空庵 
TRUE-HEART HERMITAGE
滋賀県東近江市「眞空庵」という理美容店を営ませて頂いております。
下手な写真とクダラナイ戯言にお付き合い頂きありがとうございます。
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