当店は、旧・本屋 ( 母屋 ) を改修と改造をした、店舗です。
本屋 ( 母屋 ) は、主の両親が昭和45年 ( 主・三歳 ) に新築いたしました。
上の写真は、改修・改造工事直前の 「 BARBER KAWASE 」 と、母屋の姿です。
敷地面積が、約 200 坪という広大な土地がありながら・・・、
たった 10 坪足らずのところで、お店を営業させて頂いてました。
駐車場も、2 台分しかありません。
お客様には、大変不便なおもいを、して頂いてました。(-_-;)
平成 3 年に 修行先 から帰還するのと同時に リニューアル 計画に入りましたが、
資金面や、自身の メンタル 面、そして一番の難問です!
両親の不同意により、一時中断しました。
資金面の協力は求めていませんでした。( 自身で借金をする覚悟でしたので・・・、)
と言うより、両親も全く貯金は、ありませんでしたが。^^;
( 心の底では、少し期待していたところも、あったのは事実かも・・・、(-_-;))
仮設店舗や、本宅の改修の場合は仮住まいに引っ越し等、色々と面倒を家族にかけるので、
その協力を依頼していた、だけなんですが、
親と、主の思い描く構想は、全く違うものでした。(-_-;)
我々の理・美容業界は、両・極端な先代 ( 親 ) に分かれます。
自店の跡取りが、修業先から帰還するのと合せて、お店を リニューアル をされる方、
もちろん資金面等は、若い跡取りには無理なので、全面 バックアップ です。!
けれど、新しいお店創りの際、半分以上は口出しされても、仕方ありません。(-_-;)
自分で成し遂げられなかった夢を、次世代に託す思いも、あるのかもしれません。
反して・・・、
あれするな、これするな、で、口は出す!
でも、お金は出さない、もしくは無い!
精神的にも全然協力をしてくれない!
封建的でもあり、保守的でもある!
もちろん、聞く耳は全く持たない!
こちらが、大変です!( 主はこの パターン です (-_-;))
でも、そういう心構えになってしまうのも、理解できなくもないです。
何十年もの長い間、一緒の土地で、同じお客さんで、刺激もなくて・・・、(~_~;)
我々の場合、基本技術は絶対に 「 ブレ 」 てはいけませんが、
技術の進歩がないと、いけません。(^^ゞ
例えが不謹慎ですが、お客様相手の仕事を、「 みず商売 」 ともいいます、
やはり水は流れていないと、濁ります。
時代の流れが、止まってしまった、老夫婦の床屋に、
時代の流れに、飛び乗ろうとする、若き息子が修業先から一職人に成り、帰還する。
当然、衝突してしまいます。(~_~;)
主の場合も、衝突の毎日でした。
そこで、とった手段は・・・、
よくある パターン で、別地にお店を、は、主、あまり関心しません。
やはり、生んで育ててもらった恩はありますし、現在のお店を進化させるのが、跡取りの使命です。
一切を頼らず、お店の経営も、家のお付き合いも、全てを自身たちだけでする!
と、説得し、お店の 「 全・権限 」 と、家の 「 全・義務 」 を、半ば強引に奪い取りました。
数百万円の借金と一緒に・・・。(-_-;)
これが想像以上に大変でした。
お店の経営はもちろん、町内・親戚・神・仏事まで、全てです!(-_-;)
でも、やるからには、とことん派の主、夫婦ふたりで、まず、一歩を踏み出します。
もちろん、なかなか 「 代変わり 」 はできません、いや、させてはもらえませんでした。(^^ゞ
先代や、先々代は、「 ワシが守ってきた店を・・・、」 と、すぐに言います。
お客様からも、まだまだ信頼もございませんし、他のお店に行かれる方も・・・、(-_-;)
もちろん、各・金融機関にも信用は、まったくございませんでした。
融資なんて、とても無理です!(~_~;)
そういった現実との葛藤が、大袈裟ですが夢と希望を持った、若者の未来を阻みます。
主の場合、意地と根性であきらめずに頑張ったら、
20年という歳月が掛ってしまいました・・・。(-_-;)
メンタル 面、家族との調和や、金銭面も含めて、全てが熟すのにかかってしまった時間です。
先ずは、地道にお客様と向き合うことから始め、
次に、金融機関さんとの取引、
そのため、国税をきちんと納付できるように、税理士さんへの依頼!
それでも、両親の思いと、主の思うお店創りはまったく合わず、平行線のままです。
これはだけは、時間が解決するわけでもなく、
あとは、主のやる気を見てもらうだけでした。^^;
その後、父の不慮の死や、家族の健康問題で、長期計画に変わってしまいました。
20 数年前、修業先の カットハウス ムラキ ・ 村城光男 師匠より、
岡建築デザイン事務所 ・ 岡達也氏 を紹介して頂きました。
(京都府京田辺市興戸和井田13-9 TEL077-462-9970 携帯080-1411-8988)
岡・設計士さんにも、大変長い間待って頂きました。
現実的な話になってきたのは、2005 年頃からだったと思います。
主も、若い頃とは少し考えが変化してました。
20 年間もの間、お店をさせて頂いていますと、お客様の多くが自身のお客様です。
「 自分の理想のお店 」 から 「 お客様の為のお店 」 へ、と考えるようになりました。
当初は、母屋はそのままで、新しくお店を建てて、と計画で思っていました。
それに、車のみに依存する田舎ですので、出来るだけ駐車場は広く確保する、が、目標でした。
父が、亡くなったからかもしれません・・・、
年月が経過しすぎて、修復箇所が多くなってきた母屋を、なんとかしないといけない、と思いはじめました。
でも、お店に資金を掛けたいので、あまり予算が無い。
広大な土地の、好条件な位置に建っているのも、頂けない!(-_-;)
主の3歳の時に棟上げです。
両親が苦労して建てたのもを、取り壊すのも私自身も納得できません。
「 大人になった・男 」 として、色んな葛藤が生まれてしまいました。(-_-;)
若き日の、勢いがなくなってしまったわけではなく
いろんな人たちの立場にたって、考えられるようになれたのかもしれません。
そこで、岡・設計士さんに、すべての 「 心の思い 」 を打ち明けて相談したところ、
「 母屋をお店にする、プランニング をしてみましょう。」 ということで、構想・設計が始まりました。
そして、3 年間もの長期間におよぶ、実施・設計図面が完成し、いよいよ着工です。
待ち望んだ大改造の始まりです・・・、(・_・;)
待ち望んだ大改造の始まりです・・・、(・_・;)
改修・改造の経緯等、詳しくはこのブログで追々と、紹介させて頂きます。
そして・・・、
一年近くもの、長期施工期間を経て、無事に完成させて頂きました。
某テレビ局が、放映する人気番組が始まる、ずっと以前からの、(^^ゞ
構想の上に、構想を練って頂いき、大変素晴らしいお店が無事2009年6月に完成致しました。
もちろん、その間お客様には、大変不憫な思いをさせてしまい、ご迷惑をお掛けしました。
でも、大変素晴らしいお店が出来て、何よりお客様に喜んで頂き、大変嬉しく思います。
そして、大工の棟梁をはじめ、多くの職人さん、関係者様のお陰で完成できたのを忘れてはいけません。
左の方が、以前の母屋を建てられた、川上公一・棟梁、
右の方が、眞空庵 と新家屋を建て頂いた、岡田光弘・棟梁
岡田氏が着工前の下見に来られた時に、
偶然にも川上・前棟梁が散髪に来られていてました。
「 せっかくいい仕事をされている母屋に、手をつけますが申し訳ない。」 と、岡田・棟梁。
「いやいや、年数も経って痛んできてるし、もう一回新たな命を吹き込んでください 」 と川上さん。
お互いに、職人気質のお二人が、お互いに思やる気持ちから、出てくる言葉です。
いいドラマを、見させて頂きました。( 感謝!)
思わず 「 お二人並んで、記念撮影を!」 と、主
お互いに照れながら、「 こんな経験は初めてやわ!」 と、笑い声。
両・棟梁、本当にありがとうございました。
これで、両親が懸命に建てた、「 母屋 」 も、本望だと思います。(^^ゞ
後にも、色々と、いい人生劇場を見させて頂きながら、完成・竣工を迎えます。
工事内容も、おいおいと、この ブログ で紹介していきたいと思います。
新しいお店が完成して、夢の達成ではありません。
やっと、主・川瀬真広のお店が、始まったばかりです。
お客様はじめ、多くの皆様のお陰で、眞空庵 は、動き出しました。
これからも、いろいろとお世話になりますが、末永くよろしくお願いいたします。
ひとまずは、ことのはじまりから・・・。
次回へ続きます。
お楽しみに!(^^ゞ
合掌!
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