眞空庵　TRUE-HEART HERMITAGE: 「眞空庵」ビフォーアフター Vol.16 （離れ家解体・編）

2011年12月28日水曜日

「眞空庵」ビフォーアフター Vol.16 （離れ家解体・編）

大屋根の吹き替え工事と母屋内・外の半解体、旧店舗の取り壊しもおおかた終えました。

いよいよ裏の離れ家②棟と、大小の物置小屋を③棟、それに外便所を取り壊します。(^^ゞ

実は！(・_・;) 外便所以外の建物は全て、人様に貰って頂ける運びとなりました。

もちろん骨組みだけになりますが・・・、^^;

それぞれの家屋には、両親や祖父母の思い入れがあります。

でも・・・、「勿体ない！」だけでは、新しいことができません。(-_-;)
今回のリニューアル工事で、唯一自慢・・・？誇れる・・・？ことは、
極力、再利用とエコが出来たことです。^^;
（庭の木々や石も貰っていただきました。）

築４０年の母屋は、再利用して新店舗「眞空庵」に大改造します。

離れ家や小屋もそれぞれ貰って頂き、現在違う地で立派に再建されています。

ご縁がありました皆さん、本当にありがとうございました。（大感謝！）

お風呂やお竈（かまど）さんを解体する辺りから、重機が活躍し出します。

母屋内外は丁寧な手作業が強いられましたので、かなりの手間暇が掛かりました。(-_-;)

既にこの時点で、工期の予定が遅れ出始めていましたので、挽回の為所です。

（↑上↑）写真は、離れ家の一つと、右に外便所の一部です。
でも、それぞれを再利用しますので、丁寧に解体していくのには変わりません。

重機で上からグシャン！というわけには、なかなかいきませんでした。(-_-;)
再利用・エコですが、人間の手間暇は相当掛かりました。
業者の皆さんの「真心」があっての工事だと実感しました。（感謝！）

そして、いよいよ最後に・・・、
リニューアル工事の大問題！足枷でした祖父の隠居（離れ家）です。(-_-;)

大変お恥ずかしい話ですが・・・、(・_・;)
祖父は、最後の最後までリニューアル工事には大反対でした。
「ワシが苦労して建てた家を壊すとは何事じゃ～！」と、大激怒の祖父（当時９８歳）。
早くから柱も腐って雨漏りがしているのに・・・、どうしたいねん！と困惑の主。
「ワシはこの隠居（離れ屋）から一歩も動かへん！」とテレビドラマのように居座りました。

工事業者さんの段取りもありますし、大変困りました・・・。(-_-;)
そうなるのは想像していましたが・・・、(・_・;)
工事の計画に入った頃から、何度もあの手この手で諭いました。
それこそ親戚や祖父の友人、最後には願い寺の住職まで説得をお願いしましたが、
その時は「分かった！」と、人前なので良い顔をして納得した振りはします。
でも、一晩寝て家族だけになったら、「やっぱり、アカン！」の一点張りでした。
首は横を向くだけでした・・・。(-_-;)

そんな無駄な日々も、あっ！という間に過ぎて、解体当日の朝に主は強硬手段に出ます！
業者さんに重機をお借りして、先ず入口をグッシャーン！
次に、全ての窓ガラスをハンマーで破壊しました！！^_^;
中にいた祖父は飛んで外に逃げ出しました！
（当たり前か・・・、(-_-;)）
周りにおられる工事業者さんは、もちろん目がテン(・_・;)！でしたが、
こうするしか仕方がありませんでした！
ほんまに情けない話で・・・、(-_-;)

もちろん、祖父の荷物だけは引っ越しの準備も全然出来ていません。
解体当日、大急ぎで必要最小限の荷物だけを運び出し、
後の家財道具に関しては、全て重機で壊して廃棄しました。
ここでやっと、さすがの祖父も、観念したようです。
膝から崩れ落ちるまでは、いきませんでしたが・・・、^^;

でも当の祖父は、そんな押し問答やひと悶着も忘れて、
新築の一等部屋に入居し、真新しいお風呂にも入り大喜びでしたが・・・、
もちろん主達へは、一円のお金の援助も貰っていません。(-_-;)
「反対」の一文字だけでした。(-_-;)(-_-;)
今回のリニューアルで、精神的に一番苦労したことは、
今は亡き祖父でした・・・！(-_-;)(-_-;)(-_-;)
（祖父物語は⇒⇒こちらからどうぞ！）